ECサイトとLINEを連携させると、どのようなメリットが期待できるのか気になる方もいるでしょう。
当記事では、 ECサイトとLINE公式アカウントを連携させることで期待できるメリットや連携させたときに行える施策 などについてご紹介しています。顧客データを有効活用できていないとお悩みの方や、ECサイトの運営者は、ぜひ参考にしてください。
LINE 公式アカウントと紐づけると、顧客との接触機会が増えたり、ユーザーにとって有益な情報を送りやすくなったりするなどのメリットが期待できます。ここでは、連携させることのメリットについて詳しくチェックしてみましょう。
LINE株式会社によると、日本国内のLINEユーザー数は9,500万人となっており、日本の人口の66%以上がLINEを活用しているという結果が出ています。
また、アクティブ率も高く、1日に1回以上利用しているユーザーは85%となっているのです。以上のことから、 LINEは極めて高い確率で多くのユーザーとタッチポイントを持てるのが特徴と言われています。
参照元URL:LINEキャンパス(https://campus.line.biz/line-ads/courses/user/lessons/oada-1-2-2)
LINEのメッセージから、ユーザーの属性データやウェブサイトの訪問した履歴購入履歴といった情報をもとに、ユーザーへメッセージの送信が可能です。
ユーザーが望んでいる情報を適切なタイミングでスマートフォンに届けることによって、LINE経由のコンバージョン率を上げる効果が期待できます。
加えて「自分の好みを把握してくれて、有益な情報を送信してくれるECサイト」となれば、顧客のロイヤリティの向上にもつながるでしょう。
LINEを通して、一人ひとりのユーザーとコミュニケーションを大切にすることによって、ユーザーとの絆を深めていけます。
1回ECサイトにLINEログインを行っておくと、LINEを経由する方法なら、次回より再度ログインは不要とされています。ECサイトから届いたLINEメッセージを読み、欲しい商品がある場合には、リンクからECサイトに飛んですぐに買い物を始められます。
IDやパスワード入力の手間が省けるため、離脱防止になるのはもちろんコンバージョン率の向上が期待できます。
連携させたときに行える施策にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。ここでは、行える施策をご紹介します。
LINEと連携することによって、ユーザーのデータに合わせた情報を送信できます。例えば、ユーザーの属性や興味・関心といった情報より、配信先をセグメントしてメッセージの送信が可能。
また、トリガー通知といって、ユーザーの特定のアクションに沿って、メッセージを自動で送信することもできます。
ユーザーの購買履歴や行動履歴をもとにしてセール情報やおすすめの情報を配信できるほか、会員登録や初回購入などの日付から、5日後・1週間後とシナリオに沿って、段階的にメッセージの配信も行えます。
ECサイト上で、LINEのIDに紐づいたポップアップの表示も可能です。ECサイトの広告には、メルマガがよく使われていますが、メルマガは他のメールに埋もれてしまい過去のメール内容を読み返すのに、多くの手間がかかりやすいです。
一方、LINE公式アカウントを導入すると、過去のメール内容も見やすくなるほか、簡潔に管理が行えるため、過去の広告から購入してもらえる可能性が高まります。
LINE公式アカウントを利用すれば、トーク画面で使用できる対話型ロボット(チャットボット)も導入できます。チャットボットと会員情報を組み合わせることによって、スムーズなやりとりができ、ユーザーの利便性が向上します。
LINEでカスタマーサポートを実施する企業も増加傾向です。ユーザーがLINEより問い合わせをした際には、本人確認のフローを省略できるため、スムーズに注文状況や購入履歴の照会を行えます。
FAQや定型的なサポートといった場面でチャットボットを導入していけば、ユーザーの待ち時間の短縮にもつながります。
ここでは、連携方法について詳しくご紹介します。
1つ目の方法は、LINE公式アカウントのトーク画面に表示されるリッチメニューより、ユーザーが自分でID連携をします。連携の手順については以下をご覧ください。
上述の方法なら、ECサイトに手をかけずに、ユーザーがID連携可能です。しかし、ユーザーが会員IDとLINEのアカウントを紐づけする手続きを行わなければなりません。
また、ID連携をするための手順なので、ECサイトへのログインに使用できないのも注意が必要です。
加えて、自社の公式アカウントのリッチメニューでしか連携できないため、すでに友だちになっているユーザー以外にはID連携を促せません。この方法は、ID連携率の向上を狙っている場合には、適していないとされています。
2つ目には、ECサイトにLINEログインを組み込んでIDの連携を図る方法です。ユーザーは、ECサイトのログイン画面でLINEログインを選択・登録すると、公式アカウントに移動できます。
そして「友だち追加」にチェックを入れて、ID連携が完了するのです。ユーザーは、以下の手順で手続きを進めます。
ユーザーは、自分にとって使い勝手のよいLINEとID連携手続きをECサイトにて手軽に行えます。ECサイト側にとっては、既存顧客はもちろん、新規の顧客にもID連携と一緒に友達追加を行える点が大きなメリットと言えます。
Webサイトへ搭載するためには、ECサイトプラットフォームにあるオプション機能・連携アプリを用いるケースが多いです。改修が必要となりますが、実装するとメッセージのセグメント配信やチャットボットの利用も可能です。
ECサイトとLINEを連携させると、顧客との接触機会が増えたり、購入までの流れをシンプルにできたりするメリットが期待できます。 ECサイトとLINEを連携させると、チャットボットを活用できるほか、ユーザーが過去のメールを探しやすくなるのも魅力です。
このサイトでは、ECサイトとLINEを連携させるときに売上アップにつながる施策を打つことができるLINEマーケティングツールを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
ECサイトとの連携が可能なLINEマーケティングツールの中から、LINE活用の目的別に3つのツールをご紹介します。
集客に使うもよし、コスト削減に使うもよし、ブランディングに使うもよし。
自社に合ったツールを選んで、ビジネスをさらに加速していきましょう!
【選定基準】
2023年2月23日時点「LINEマーケティングツール」と検索して表示された44ツールのうち、ECサイトとの連動が可能な9社の中から3つをおすすめ。
・KAKERU・・・唯一機能のカスタマイズが可能であり、基幹システムとの連携開発にも対応するツール
・Poster・・・独自のカスタムプロフィールを登録させることができ、より細かいセグメントでの配信が可能なツール
・CS Cloud・・・唯一自動応答と有人対応を同時に使用した問い合わせ対応が可能なツール